母猫が子猫を食べる理由を徹底解明!!動物の母親すべてに当てはまる意外な本能について
猫はかわいい。
だけどそのイメージのまま猫と生活を
送ったりすると人間の倫理では理解できない
行動に圧倒されてショックを受ける事があります。
その中の1つに母猫が子猫を食べるというケースです。
今回は母猫がなぜ子猫を食べてしまうのか?
他の動物はどうなのかを交えて各章ごとに
解説していきたいと思います。
想像したら吐き気を催すかもしれませんので
猫のイメージを崩したくない人は
やばいと感じた時点でページを
閉じたほうが良いかも知れません。
それではごゆるりと。
Contents
なぜ子猫を食べてしまうのか
出産って大変です。
お腹を痛めて生んだかわいい我が子を
食べるなんて人間からしてみれば
信じられない光景ですよね?
子猫の死因で『母猫が子猫を食べる』
ケースが10%くらい占めているようです。
なので珍しい事ではないんですね。
実際にどのようなケースで子猫を食べるのか
各章で解説していきます。
子猫の成長が見込めない説
子猫が病気だったり虚弱体質だった場合、
いずれ死は目に見えています。
子猫が巣で死んだとすれば、
以下のように安全が脅かされるのです。
・病気が他の子猫に移る可能性がある
・死臭から外敵が来る可能性がある
これらの危険要因を排除するために
母猫は子猫を食べてしまうようです。
子猫を育てるところに外敵が来た説
猫の視力はそこまで良くない。
この視力の悪さをカバーしているのが
耳と鼻である。
足音や、騒音などで猫が危険を察知し
外敵に備えるわけである。
しかし子猫を数匹抱えてるとなると
自分はおろか子供まで守れる保障なんてどこにもないわけである。
ではどうするか?
自分の安全の確保をするために子猫を食べ
いつでも逃げれるように準備するのである。
人間が覗いてもダメ?
子猫がかわいくて巣を覗くという行為が
よく見受けられる。
確かに子猫はかわいい!
私も動画をよく見るのだが
凝視しちゃうほどかわいい!!
だけど、巷では飼い主が覗くだけでも
子猫を食べるという事が囁かれている。
私は覗くという理由だけで子猫を食べる
というのは俗説だと思っている。
根拠が薄すぎるのである。
私の見解では以下のように
猫の習性が関係していると思う。
猫は目を合わせるのが嫌い
猫は目を合わせると『ケンカを売っている』
と判断するみたいだ。
とくに凝視は危険です。
ゆっくりまばたきすると安心するらしいが
子育て中は疑問である。
なので子育て中の猫を覗いた場合、
可愛さのあまり子猫や母猫などを
凝視をしているのではないか。
とくに子猫を凝視となると
こいつは何か危害を加えるのではないかと
判断される可能性が高い。
また動画を撮っているカメラも危ないと
思っている。
カメラはまばたきをしないで
ずーっと見開いた状態のままだ。
スマホのカメラでもそうだ。
猫にとって得体の知れないものを
向けられているわけだから
これは完全に敵意を感じる可能性が高い。
この事から、飼い主の場合でも
猫が危ないと判断した場合、子猫を食べる
行動に出ると思うのだ。
特に注意したいのが
覗いたときに母猫が子猫を
覆いかぶさるように隠すケースだ。
完全に守りに入っているので
刺激してはダメだ。
下手したら母猫の体重で子猫が圧迫死する
場合も考えられるので注意が必要だ。
猫の性格は非常に気まぐれなので
いくら信頼関係が築けているとはいえ
飼い主も注意しておきたいところではある。
子猫の数が多くて育てられない説
初めての出産というより
2回目の出産などで母猫が子育ての経験を
積んでいる場合に見受けられる。
経験上、自分の許容範囲を超えているのだ。
そのため子猫の数を減らして
育てられる数だけにしているわけだ。
母猫が栄養失調で生き抜くための本能が働いた説
子猫を育てるには相当なパワーが必要だ。
母乳も出さないといけないし
排泄の世話もしないといけないから大変。
母猫がそこまで強くない場合、
子育てに相当なパワーを使って栄養失調に
陥る事があると思います。
極度の栄養失調によって母性本能より
自分が生き残らなければという本能が
勝った場合、子猫を食べるケースが
あるようです。
子育て中の母猫に栄養たっぷりのエサが
必要なのはこのためです。
オス猫が発情して子猫を殺す説
オス猫はとにかく子孫を残す事に必死だ。
オス猫がメス猫に発情した場合
相手が子持ちだろうが関係なく
行為に移るだろう。
その為、メス猫に子供がいれば
発情を促進させるために子猫を殺します。
また、レアケースですが他のオス猫に
メス猫が好意を寄せる場合があり
自分の子猫を殺して他のオス猫に
乗り換える場合もあるようです。
人のニオイがついて育児放棄する説
この説は少し俗説を含む可能性があります。
まず母猫と子猫の親子関係ですが、
親子という認識が猫界にあるのかが
不明なんです。
人間は子供を子供と認識できるので
子猫を見たとしてもこれは猫の子供なんだな
と認識はできますが
猫同士はただの猫(大小・オスメス)で
認識してるだけで自分の子供と
認識していない可能性があります。
子供の猫が大人になって
母猫に交尾したり
兄弟姉妹猫で交尾したりします。
このため猫は単純に(オス・メス)で
相手の猫を判断しており
親子関係も人間が思ってる以上の
親子関係、兄弟関係はないと
判断に至りました。
次に記憶力の問題です。
あなたと数日、数ヶ月、猫と接点が
なくなってから猫はあなたの事を
思い出しましたか?
以前と比べて懐かなくなったり
そっけなくなった場合
誰だか忘れてる可能性があり
縄張りに敵が来たという事で
襲いかかるケースもあるようです。
猫はこのように誰が誰であるか
ニオイで判断しているが
記憶がどこまで保たれるのかが不明。
たぶん自分の生死に関わる事以外は
さほど記憶に残らない動物だと思います。
このため、母猫も子猫の事を自分のニオイが
ついている間は身内と判断は出来るだろうが
他人のニオイがついたり
訳の分からないニオイがついたとたんに
攻撃的になるのは
たんなる猫と判断している可能性が高く
自分の子供なんだという認識は
ほとんど無いのではなかろうか
という判断に至りました。
なので
親猫から取り上げた子猫を戻しても
育児放棄するのは
子猫という概念がなく
ただの小さな猫という認識で
育児放棄という以前に
一緒に生活をする上で見知らぬ猫であり
いわば縄張りを侵す敵と判断しているのだと
思います。
いわば野生の本能による
防衛反応が働いたので
食われても仕方がありませんね
という事です。
しかし、人によって育てあげられた猫は
子供を生んだ後どうしたら良いのか分からず
飼い主を頼ってくるケースもあるので
一概に触ってはダメというわけではなく
これが俗説の可能性を否定できない
根拠となります。
とりあえず頼ってこなければ
触らないほうが無難です。
他の動物の母親にも当てはまる!?
猫以外の動物の母親はどうなのか?
気になりますよね?
他の動物のほとんどが猫と同様なケースで
子供を殺す場合があるようです。
各章をご覧ください。
ハムスターは人のニオイがついただけで子供を食い殺す
出産時に、母親はへその緒を食べて、赤ちゃんを胎盤から切り離します。
その時に、へその緒を引っ張ると赤ちゃんは鳴きますが、赤ちゃんが弱っている場合は鳴かないので、そのまま赤ちゃんも食べてしまいます。
死産の場合も、その時に食べてしまうようです。
子供に他の動物の臭いが付いた場合も、子食いする可能性があるので、子供は触らないようにし、育児中の掃除は最低限にしましょう。
全てのハムスターが子供を食べる事はないようですが
ハムスターでも子供が弱いと食い
人のニオイがついただけでも子供を食うことがあるようです。
ムカデは育児中に刺激するとストレスで子供を食い殺す
抱卵中の親ムカデと言うのはとても神経質で、この時に刺激してしまうと、かなりの確立で卵や子ムカデを食べてしまう
このようにムカデも刺激すると
ストレスで子供を食べるようです。
ライオンも猫同様の行動をとる
オスライオンがなぜ子殺しするのかというと
通常メスは年に1回発情するが、子供を持つと2年は発情しないので、群れを乗っ取ったオスはメスと交尾ができません。自分の子孫を残すために乗っ取ったというのに、これでは意味がありません。
生殖期間が3年しかないということもあるので乗っ取ったオスは、自分の子孫を残すため前のリーダーの子供を殺すという行動にでます。
メスは自分の子供を守ろうとはせず、そのことがわかっているのか子供を守ろうとはしません。
これはライオン社会の掟だということなんでしょう。
メスは子供がいなくなるとやがて発情し、オスは交尾に入ります。
3ヵ月後には新しいリーダーの子供が生まれます。
ライオンの世界でもメスが子持ちだと
オスライオンが子供を殺して
メスライオンの発情を促進させるようです。
『オス猫が発情して子猫を殺す説』で
紹介したように猫化の動物に
共通するのだと思いました。
鳥には当てはまらない事も?
小鳥を保護する前に知っておかなければならない事
よく「人間のにおいがついてしまったヒナは、親鳥が育児を放棄する」と言われますが、これは単なる俗説です。
鳥は鼻がとても鈍感で、人間のにおいをかぎわける能力は、ほとんどないらしいです。
一度戻してあげたのに、再び同じヒナが落とされた場合、そのヒナ自身に問題がある可能性があります。
寄生虫がついている、とか、病気にかかっている、とかで、他のヒナを守るべく巣から退場となってしまう場合があるのです。
そう言うヒナは巣に戻さないで下さい。
このように鳥の場合はニオイで子供を判断してないようです。
ただし、巣に人間が近づくと襲われたと勘違いして
親鳥が戻ってこなくなる場合があるので注意が必要です。
母猫の子育てについてまとめ
・うかつに子猫を触らないこと
・巣を覗かないこと 特に凝視は危険
・母猫が子育ての環境が気に食わなくて
子猫を食べてしまった場合は、全部の子猫を食べる可能性も出てくるので
保護する場合は早めに保護して動物病院に相談する事
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